用賀の立ち飲み屋

バイト先である用賀駅の近くに立ち飲み屋が一年前あたりからできていたことを知っていたのだが、なんとなく行かずじまいになっていて、フリーター的グルメ派を気取る人間としてはこれではよくないと思って足を運んでみたのだが、炭火串焼きの立ち飲み屋で、とりあえず瓶ビール(450円)と串の5種盛り合わせを頼んだ。テレビにはサッカーワールドカップ予選の試合が中継されていて、まったく興味がないのでたまには観戦もオツなものだと、ささみを食い、はらみを食い、としたのだった。ドリンクメニューを見ると佐藤の白黒茶と全て500円。茶というのは麦のことで、そして佐藤の茶をロックで飲みながら、常連さんたちがワールドカップ予選をネタに馬鹿話をするのを聞いていた。みんな知り合いのようで、わたしは居場所がないのであまり興味のないサッカーのテレビを見つめるしかない。そのうち仲間に入れてもらえるだろうかとぼんやり考えながら食べたつくねは最高だった。

近所の中華屋

池袋で映画を見て、外に出るとあまりに蒸し暑くて、どこかでビールでも飲みたいものだとそこらを彷徨ったのだが、私の行きたい店はどこも混雑していて、そうだ、今日はプレミアムフライデーだ、てなことで家の近所の中華屋で飯がてら瓶ビールを飲み、バンバンジーを食べていたら、隣に座った若い姉ちゃんを連れた見るからに社長風の男性が「あっちの中国人はタバコをぷかぷか吸ってるなー。おれはタバコだけは苦手なんだよなー」と言い始め、しばらくして、「あ、隣のにいちゃんは吸うかもしれないなあ、悪かったなあ」とどこともしれぬ方角にいうので、「いや、まあ、吸うんですけどね」と返したら、「兄ちゃんは酒は飲まんのか」と聞くので、はてわたしは酒を飲んでいると思ったのだが、一息つき考えて見ると、紹興酒ストレートはたしかに麦茶に見える。「これは紹興酒ですよ」「いっぱい飲めや。あ、デキャンタくれ」そのあとデキャンタ2つ分をほぼおっちゃんと飲んだのでした。夏の終わり。

五反田の立ち喰いうどん

関東では雨が降り続けるなか久しぶりの曇り空。夜7時より五反田でイベントがあるため仕事を切り上げてそちらへと向かうが、予定の時刻より30分ほど余裕を持って出発したのは、五反田の立ち喰いうどん屋への立ち寄るためだ。五反田の立ち喰いうどん屋といえば、お分かりの方にはすでにお分かりだろうし、調べればすぐにわかるので名前は割愛するが、電車を降りてそこへ向かうとたまたま行列ができていない。ぶっかけにするか、かけにするか悩むが、まあここは夏の気分をということでぶっかけにする。とり天とちくわのぶっかけだ。店内に入って待つこと1分。ぴちぴちっとしたさぬき麺に揚げたての天ぷらたちがよくあう。そこまで酸味のないダシがよくあう。チュルチュルすするのにベストな麺のかたさと太さ、そしてダシの具合。薄い衣もベストだ。これでワンコインなんだから驚きである。これはなんのダシなのか。そのうち分かるともくるだろうと思いながらイベントへと向かう。30分ほども余裕を持っていたので時間を持て余す。

赤羽センベロ

今日は赤羽のセンベロを初体験しようとのことで昼から赤羽のおでん屋に。練り物牛すじとうまいこと極まりなかったのだが、カップ酒を50ccほど残してそこにおでんの出汁を入れてもらうという出汁入り日本酒が何よりインパクト大。一杯目から良い感じに酔いまして、近くのやきとん屋に入ってそこで一時間半ぐらい滞在、確か四杯ずつ飲んで3500円。レシート見たらお通しのキャベツが100円。この時点で一人3000円いってません。そのあと東十条のソウルフードらしいからし焼きというのを食べようと移動したがお盆休み。悲しく散歩したら客呼びの兄さんからドリンク無料券をいただく。今月末まで使えますよとのことだが、全然店に誘おうとしない慎ましさに惹かれて入店。わりと料理も美味しく、ドリンク3杯飲んで、これまた二人で3000円代という破格。話を聞くと、弁当屋と居酒屋とをやってるらしい。私たち以外客来なかった。そのあとは日暮里の行きつけに帰還して宴をしめた。